胸・背中・腰

胸・背中・腰の症例

背中の痛みと胃の痛み

61歳女性が、胃の痛みと背中の痛みを訴え来院。この症状は 1 ヶ月位前から始まり、何をしたというわけでもなく気がついたら今の症状が始まっていたという。 病院で胃カメラなどをとったが特に異常はなかった。 この方の場合、まず胃の前面の筋肉が異常に硬くなっていたため、その硬くなった筋肉を緩め、その後胃に神経を送っている背骨のレベル( T’7 )の関節に刺激を加えていきました。 その後5回の治療で改善し、今は月1回でメンテナンスに来られています。

体性内臓反射

内臓器は全て自律神経系によって機能しています。そして、自律神経系は背骨や骨盤から出ています。この為、背骨に何かしらの問題があった場合、その異常感覚が内臓に伝わり『痛み』として認識されるケースがあります。 カイロプラクティック治療では、その背骨の異常感覚を起こしている原因を取り除き、内蔵器に働きかけるわけです。

椎間板ヘルニアに伴う腰痛と下肢のしびれの典型例

腰痛は10年前からあったが、ここ数年で異常に悪くなってきて病院にいった所、L4/L5の椎間板ヘルニアであると診断された。 病院での治療は簡単なリハビリと腰部における牽引などの保存治療をしている。
検査をするとL4/L5神経レベルにおいて、筋力、反射の低下、感覚の低下など末梢神経的の異常を示しました。 そして、そのレベルの腰部の関節が硬くなっていた為、そこに動きをつけていく事で、背骨から神経が出る空間を確保する目的で治療しました。 その結果5回で痺れが楽になり、日常生活での辛さが減り、その後は間隔を開けた定期的なケアを続けたところ、 痛みが完全に消失しました。

椎間板ヘルニア

背骨は積み木の様に椎体が重なっていっています。 その椎体と椎体の間にゼリー状のものがあり、これが椎間板と言われるものです。 ヘルニアとはこの椎間板が後方などに出てしまい神経根を圧迫している状態と言われいます。しかしながら、現在はヘルニア自体は神経症状を引き起こすものではないと考えられており、その症状は人それぞれなので、一人一人しっかり検査していく必要があります。 特に坐骨神経痛と同様な痛みやしびれを引き起こすトリガーポイントには注意を払わなければいけません。神経根を圧迫している部位で炎症が起きていると痺れや痛みが長引くケ-スが多くその場合まずその炎症を抑える治療を行いながら完治を目指していきます。

再発を繰り返すゴルフした後の腰痛(ぎっくり腰)

40歳男性がゴルフをプレーした後腰痛を訴えて来院された。 この症状は、1ヶ月前にぎっくり腰になった後、安静にしていたが腰痛がらくにならないという。 これまで1年に2,3回ぎっくり腰になりそのたびに1週間ほど休む状態を繰り返している。 現在は体を前に曲げる動作で腰の下側に痛みが起こり、お仕事をされていると午後になると腰が重くなってくる。 検査すると、可動域は屈曲・右回旋が低下しており、特に腰椎の4番と5番の間の関節の動きが悪く、その周辺部の筋肉・靭帯の緊張が強く痛みがおこる。またハムストリングや腸腰筋など屈曲時に働く筋肉の力の入りづらさがみられた。 炎症反応は見られないため、初回から関節に動きを改善させる施術を中心におこない、3回目の施術で可動域検査上の痛みはみられなくなり、5回目の施術で筋力検査の所見もほぼ改善している。

慢性再発性腰椎捻挫

脊柱筋や周辺の軟部組織に繰り返し部分的な断裂が起こると急性腰椎捻挫(ぎっくり腰)は慢性化します。 損傷した組織をそのままにしておくと柔軟性がなく脆弱になり、痛みをごまかすような間違った筋肉の使い方を覚えてしまい再発をくりかえしてしまいます 。 その為、施術に加えて腰にストレスがかからない姿勢や、物の持ち上げ方、座り方などもあわせて指導させていただきます。